ヤフオクでの無在庫転売は元手も必要なく、誰でも稼げる方法で非常に人気であるが最近は雲行きが怪しくなっていると感じている。
ちなみに僕がやっている無在庫は中国無在庫転売がメインだ。
商品が落札されたら、中国の通販サイトであるAliexpress(アリエクスプレス)で注文をかけて購入者の住所に直送させる方法をとっている。
ルール改定以前では何の問題もなく楽に稼げていたのだが、どうやら新ルールと中国無在庫は相性が悪いようだ。
何故か新ルールになってから、かんたん決済のキャンセルが相次いでいるのだ。
基本的にかんたん決済キャンセルとなる理由は以下の2点である。
- お客様により決済のキャンセル手続きが行われたため
- Yahoo!かんたん決済の審査基準に満たないため
一見別の決済方法を案内することで回避できそうだが、新ルールではかんたん決済での支払いが義務化されたため、別の決済手段を案内すると規約違反になってしまう。(かんたん決済の支払い期限が切れたら案内しても大丈夫)
その他の変更点については過去の記事をご覧いただきたい。
当時はあまり気にしていなかったのだが、この仕様のせいで中国無在庫にとってかなりの痛手となっている。
落札者がかんたん決済で支払った代金はヤフオク運営で審査→落札者が商品を受取り→売上として確定の流れになったのだが、審査で引っかかってしまうと支払いはキャンセルとなり自動的に落札者へ全額返金されてしまうのだ。
以前から審査自体はあったのだがここ最近かなり厳しくなったと感じている。
目次
かんたん決済がキャンセルになるとかなり面倒!?
キャンセルの通知をしてくれない
「○月○日にかんたん決済がキャンセルとなります」
といった事前の通知は一切してくれない。何の前触れもなく突然かんたん決済がキャンセルされる所が非常に厄介なのだ。
スマホやマイオクでの通知もなく、ある日突然ヤフオクの登録アドレスにメールが1通送られてくるだけだ。しかも事後報告。
売上管理画面か登録アドレスのメールを毎日チェックしてないと、まずキャンセルされたことに気がつかないだろう。
出品者ですらこれだというのに、落札者側も返金されたことに気づく訳がない。
さすがに不親切すぎるので早急に改善して欲しいところだ。
落札者に再度支払いをお願いする必要がある
前項でも述べたが、そもそも落札者の意思でかんたん決済をキャンセルをすることはほぼなく、大体運営が勝手にキャンセルして落札者に返金をしてるので、落札者もお金が返ってきてる事に気づいていないのがほとんどである。
そんな状態で落札者に「もう一回自分の口座に代金を振り込んで欲しい」と伝えると非常にモメやすい。
かんたん決済のキャンセルは運営が不正な取引と判断した場合がほとんどであるため、落札者に再度代金を請求をしてモメたり無視されても運営は一切介入をしてくれない。落札者と話し合えと一点張りの対応をされる。
Aliexpressで注文をして輸送中にかんたん決済がキャンセルになるパターンが多く、その場合は落札者が代金を再度振り込んでくれないと商品代金+落札手数料の支払いだけが残ってしまう。
商品代金が安ければまだ運が悪かったと諦めがつくが、数千円レベルになるとさすがに痛い。
かんたん決済を運営都合でキャンセルされると大半は泣き寝入りになるのが中国無在庫の新たなリスクなのだ。
キャンセルになってしまう原因を考察してみた
長期間受取がないから?
入金からある程度経過しても受取確認をしない落札者に対して、親切な運営が商品の受取催促のメールを送ってくれるようになったのだ。しかしこれが曲者だ。
落札者が運営からの催促のメールに「まだ商品が届いていない」と正直に返信をすると、以下のメールが運営から出品者に送られる。
どうやら長期間経過しても商品が届いていないため、トラブルになっていると判断されてしまうようなのだ。
メールの文面にある、【かんたん決済の状況により決済を取り消す場合があります。】
つまりこのメールが届いた時点でかんたん決済の審査に通らずキャンセルとなる可能性があるみたいだ。
「催促のメールには返信しないでね」と取引メッセージで落札者に釘を刺してみたのだが、運営に報告する正直者が多くあまり効果は感じられなかった。
そもそも中国無在庫は入金後に中国から取り寄せる都合上、商品が日本に届くまで2週間〜4週間はかかる。
どうやっても催促のメールが落札者へ送られてしまう事から、ヤフオクとの相性が悪くなったと感じざるを得ない。
高額な送料設定が原因?
中国無在庫は海外発送という名目で高額な送料設定をすることで、落札価格だけでなく送料でも稼ぐことができる。
aliexpress仕入れだと日本までの送料は基本的に無料なので、送料を2000円に設定すれば2000円がそのまま純利益になる。
しかしこれはヤフオク運営にとっては美味しくない話。
出品者が支払う落札手数料は送料を除いた落札価格の8.64%かかるので、送料が高くても運営に入るお金は増えないのだ。
①商品代金2000円+送料2000円
②商品代金3500円+送料500円
①と②は合計金額は同じ4000円だが、落札価格のみ手数料がかかる関係上①のほうが落札手数料が安くなる。
「こいつ4000円も入金あるのに手数料やけに少ないぞ?内訳見たら送料2000円って絶対ボッタクリだろ」
と運営に判断されたらキャンセルの原因になるのではないかと僕は思っている。
実際、落札価格1円+送料2500円という内訳だと運営にお金が1円も入らないせいか、やたらキャンセルになっている気がするのだ。
そもそもヤフオクでは実費を上回る送料の請求が規約で禁止されている。
クリックポストの送料は全国一律164円なのに300円で請求したらアウトなのだ。
ヤフオクもメルカリも売れた時の手数料で運営をしているので、もしかすると送料設定にシビアになったのかもしれない。
さいごに
今回まとめたキャンセルの基準は公式からの回答ではないので、あくまでも参考程度に留めてもらいたい。
以前よりリスクは高くなってしまったと感じるものの、中国無在庫はまだまだ稼げる魅力的な手法だ。
実際、僕は中国無在庫の純利益だけで月12万円となかなかの収入になっている。
かんたん決済が数件キャンセルになったくらいでは、利益のほうが大幅に上回っているので赤字になることは絶対にない。
とはいえ新ルールの受取確認制度ができてから、落札者がやたら到着を急かすようになったりなど以前に比べて面倒になったのは事実だ。
かんたん決済キャンセルのリスクや、問い合わせ対応の手間を考えると、今後はアマゾン仕入れの国内無在庫に移行したほうが安全かも知れない。
しかしそう遠くない内にヤフオクの無在庫も完全に潰されてしまうことも充分考えられるので、無在庫で稼いでから有在庫に切り替えるプランが1番理想形だと思っている。
無在庫に頼り切っていると規制された瞬間収入がゼロになってしまう。
あくまで無在庫はデータ集めと今後の資金を稼ぐ手法と割り切って取り組んで頂きたい。