まだブックオフせどりやってるの?

今回はメディアや転売ブログでいまだ神話のように語り継がれている「ブックオフせどり」について物申したいと思う。

 

結論から言わせて貰うとブックオフせどりはもう稼げない。すでに化石レベルの古い手法だ。

それなのに、多くの転売ブログでいまだにブックオフせどりが持ち上げられている意味がわからないのだ。

もしそれらのブログやメディアに影響されて「これからブックオフせどりデビューします!」という人がいるなら、1度この記事に目を通した上で取り組むべきか判断して欲しい。

 

ちなみにこの記事ではブックオフせどりを批判しているだけで、ブックオフ自体を批判している訳ではないのでご理解頂きたい。

そもそもブックオフせどりって何?

ブックオフせどりはその名の通り、ブックオフで格安で売られている商品を仕入れてヤフオクやアマゾンで転売する手法である。

ブックオフでは中古本や中古ゲームが100〜1000円くらいで投げ売りされており、それらを仕入れてヤフオクに流すことで利益を得ることができる。

ネットでプレミアがついている商品も時々投げ売りされていることもあるので、それらを仕入れることができれば一撃で数千円も稼げる爆発力もあるのだ。

ブックオフせどりでは仕入れる商品の価格が安く、初期投資がほとんどかからないことから、お手軽に始められる副業として多くの雑誌や副業ブログで取り上げられサラリーマンや主婦から注目を浴びたのだ。

 

しかし、これらは全て過去の話。

一応現在でもブックオフせどりは健在ではあるが、今から始めるのはおすすめしないやらない方がいいだろう。

僕がブックオフせどりを勧めない理由

ブックオフが転売ヤー対策を始めた

「ブックオフせどりは儲かる!」という情報が広まった結果、全国のブックオフに転売ヤーが殺到した。

 

その結果、店員でもないのにバーコードリーダー持参で商品を片っ端からスキャンしたり、一般客を押しのけてリサーチする、商品をカゴに大量に詰めて放置して帰るなど

爆買い中○人が可愛く見えてくるほどマナーの悪い輩が目立つようになり、一般客からクレームが相次いだらしい。

 

当然一般客が離れるのは企業として死活問題なのでブックオフは2017年に転売ヤー排除に乗り出す。

内容としては

・店内でのバーコードリーダー(通称ビームせどり)の禁止

・商品価格の適正化

 

ビームせどりとはバーコードリーダーと専用のスマホアプリを連動させ、商品のバーコードを読みとるだけでアマゾンの相場が表示されるので、相場を知らなくても片っ端から商品をスキャンすれば利益が出せるものを見つけることができるという手法だ。

欠点は見栄えが超悪いところ。店員でもないのにスマホとバーコードリーダーで商品のバーコードを血走った目でひたすら読み取っている姿は不審者にしか見えない。

こんな不審者が店内に何人もいるのだから、一般客からすると気味が悪かっただろう。禁止されて当然だ。

 

そして商品価格の適正化。

今までのブックオフはなぜ安かったのかというと、「古い商品だから100円でいいや」といった感じで適当に値段付けをしていたから

しかし2017年の対策以降は、アマゾンやヤフオクの相場を参考にして商品1つ1つの価格を個別に管理する【単品管理システム】に一新されたのだ。

これよって商品価格が全体的に高くなってしまい、プレミア商品が投げ売りされているということもほぼ無くなってしまったのだ。

 

商品の価格がアマゾン基準になってしまった今のブックオフで、価格差で利益を出せる商品を探すのはかなり苦労するだろう。




 

利益率が低すぎる

ブックオフで取り扱っているものは店舗にもよるが基本的には本、ゲーム、CD、DVD辺りだ。

これらのジャンルは仕入額が安く初期投資があまりかからないメリットがあるが、残念ながら仕入額も安ければ利益も安いというデメリットもある

僕も以前ブックオフせどりを少しかじっていたのでよくわかるが、完全に薄利多売になってしまうのだ。

例えば500円くらいで投げ売りされている中古ゲームソフトなら純利益はだいたい300円くらい。

本やCDもプレミアでないなら利益はそのくらいで、DVDBOXでも良くて800円ほどしか利益が出せない。

 

現在僕は輸入せどりをメインで稼いでおり商品1つあたりの純利益は平均1800円だ。

それを考えると純利益300円は出品作業などの手間を考えるともはやボランティアかと思うくらい利益率が低い。

 

現在でもその辺の転売ブログで「ブックオフせどりなら月10万稼げます!」とかクッサイ記事をよく見かけるが冷静に考えて欲しい。

純利益300円の場合、10万円稼ごうと思ったら334個もブックオフで商品を仕入れないといけない。

仮に高利益である800円計算だとしても、10万稼ぐのに125個も仕入れて1ヶ月で全て在庫を捌かないといけないのだ。

 

仕事帰りや家事のスキマ時間に毎日ブックオフに通って、転売できる商品を334個も探すことができますか?僕には無理でした。

いまから必死になって取り組んでもお小遣いレベルの稼ぎが限界だろう。今のブックオフせどりは労力と利益が釣り合わないので絶対にやめたほうがいい。

仕入れが安定しない

 

店舗に訪れてから仕入れをする以上当たり前だが仕入れが安定しない。

仕入れが安定しないという事は収入も安定しないということだ。

転売で稼ぐにはいかに安定して稼げる商品の仕入れルートを築くかが重要だというのに、肝心の商品が店に置いていなければ無駄足になってしまうという時点で論外。

一般客や店員から冷たい目で見られながらも現地で必死に毎日リサーチしたところでお小遣い程度しか稼げない。ひどい言い方かも知れないがゴミ漁りをしているのと大して変わらないのだ。

無在庫転売ならパソコンかスマホで出品作業さえすれば放置で稼げるというのに、わざわざ仕入れのためにブックオフまで足を運ぶのはナンセンスだと僕は思っている。

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さいごに

色々と悪い点を述べたがブックオフせどりは全く稼げなくなった訳ではない。

今でも本当に10万円以上稼げている人もいるだろうし、僕も今から復帰してもお小遣い程度(4000円くらい)なら稼げそうな気はするが、あまりにも効率が悪いのでやりたくないだけだ。

ブックオフせどりをやるくらいなら別のせどりをやったほうが遥かに有意義。

 

国内せどりならメルカリ、ヤフオク、アマゾンだけで仕入れと販売が完結する。

輸入転売もいまやスマホだけで個人輸入ができて利益率も非常に高い。

無在庫なら初期投資が必要なく放置で稼げる。

 

これだけ楽に稼げる方法があるというのに、ブックオフせどりをわざわざ選ぶ必要があるのだろうか?

自己責任ではあるがブックオフせどりを始めるよりは、輸入転売などに早いうちから取り組んでおくことをおすすめする。